令和2年度文部科学大臣表彰受賞 コミュニティ・スクール モデル校 |
令和3年度文部科学大臣賞受賞 全日本学校歯科保健優良校 |
あおもりけんりつもりたようごがっこう |
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青森県立森田養護学校 | ||
太陽に向かってひまわりのように |
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令和5年7月25日(火)、つがる市生涯学習センター「松の館交流ホール」にて、令和5年度西北地区特別支援連携協議会研修会が行われました。
研修会は、公認心理師の西澤東先生を講師に招いて、【子どもの「今」を捉える諸検査のガイダンスとWISCーⅣの活用について】と題して講話をしていただきました。
西澤先生は、弘前地区の小学校で発達障害のある児童の指導に長く携わってこられました。当日は、小学校6年生に行った授業「字をうまく読めない人はどんな辛さがあるのか」を再現してくださり、参加者全員が生徒となって困難な状況を確認することができました。また、西澤先生は会場内を所狭し・・・と移動しながら、配付資料に掲載されている項目以外の、これまでの経験に基づく具体的な実践例を数多く、そして熱く紹介してくださいました。
・個に配慮しすぎると全体が崩れる。焦点化した授業が大切。
・WISCーⅣの4つの指標の結果を「授業の工夫」につなげていく。
・その子が活躍できる場面を作り、授業を工夫していく。
・きれやすい子どもへの対応時、自分が冷静でいることが大事。
・きれやすい子どもを見ているときの 自分の「まなざし」が大切。否定的な目で見ていないか・・・。
慈しみのまなざしでしっかりと向き合おう。そうすると周りの子どもも変わってくる。
・・・というように、今後の実践に役立つ内容が満載の有意義な時間となりました。
また、休憩時間には参加者同士が気軽に情報交換を行うための「名刺交換タイム」を設けました。会場各所で多くの参加者が談話する様子が見られました。
今回の研修会には、森田養護学校職員の他、西北地区の保育園・小・中・高等学校職員、各市町村教育委員会、保健師、福祉関係者など、子どもの発達支援、教育、療育にかかわるたくさんの方々が参加しました。参加者の皆様にとって実りある研修であったと思います。
猛暑の中参加いただきまして、ありがとうございました。
1月12日、令和4年度西北地区特別支援連携協議会第2回運営協議会並びに研修会が開催されました。
運営協議会には関係各位38名が参集し、令和4年度事業報告並びに令和5年度活動計画(案)の審議を行いました。令和4年度の活動を踏まえて、5年度も同様に活動を進めることを確認しました。
運営協議会に引き続き、研修会が開催されました。
<研修会の報告>
研修会は「発達障害のある人たちへの各ライフステージにおける支援のあり方」と題して、松本敏治氏(教育心理支援教室・研究所ガジュマルつがる代表)と、今泉敬子氏(公認心理師)の2名が講演をしました。
松本氏は、スクールカウンセラーとしていくつかの学校を回る中で、子どもの変化を感じているとし、子どもたちを3つの軸(神経発達障害の特性、知的水神、二次的問題・愛着障害)で見る必要があるとしました。このうち、「特性」と「障害」は別であり、「特性(診断)」があっても、年齢や環境によっては生活上で大きな問題にならない場合もあるので注意が必要としました。また、発達障害による二次障害については、2つのタイプがあることや関わり方による「相互作用」でより激しくなることなどを指摘しました。このような「発達障害」のある幼児児童生徒が示す行動上の問題や、その他の社会的な不適応の背景に、「愛着障害」の問題があるとして、今泉氏から講演がありました。
今泉氏は、公認心理師として乳幼児検診の現場にも関わっており、その感想として、子育て環境の変化によって健全な「愛着形成」が成立しにくくなっていること、アドバイザーとして保健師に頑張ってもらいたいことをお話しました。用語の整理として、「愛着(アタッチメント)」とは子どもが養育者との間にある生理的つながりを基盤とした情緒的つながりのこと、「内的ワーキングモデル」とは愛着対象との相互交流を通した自己への信頼と他者への信頼感に関わる自己と他者の関係についてのモデルであるとし、生後1年でタイプは決まるとしました(演習として自分自身のタイプを自己チェックしました)。その後、愛着の形成過程や形成失敗のモデルを示しました。さらに、「内的ワーキングモデル」による。アタッチメント4タイプ(安定型、回遊型、アンビバレント型、無秩序・無方向型)を示し、各々がそれぞれの愛着パターンを持って人と関わっており、この関係性のずれで悪化が生じるとしました。さらに、DSM-Vによる愛着障害の行動の特徴、人格障害との関連、愛着関係の評価、愛着の機能分析などを丁寧に解説しました。愛着障害の3大特徴は、①愛着欲求行動②愛情試し行動③愛情欲求エスカレート現象として、これらの行動は、神経発達障害で現れる行動に似ている部分もあるため、間違ったアドバイスや対応をしてしまうことがあると指摘しました。子どもへの支援に当たっては、「愛着障害」への対応も踏まえる必要があるとしました。
まとめとして、松本氏は、日本の子ども達が置かれている状況について、他国との比較から示し、精神的幸福度や社会的スキルが低いこと、貧困による学習上の課題(教育機会の喪失)などの問題点を指摘しました。最後に、友達を作ることが出来ず、相談する人もなく、様々なつながりや学ぶ機会を奪われ、幸せを感じられない子供達に対して、私たちが出来ることを提示しました。
今回の研修会には、森田養護学校教職員の他、西北地区特別支援連携協議会運営協議会に参加した西北地区の小・中・高校、各市町村教育委員会、保健師、福祉関係者など、子どもの発達支援、教育。療育に関わる方々が多数参加しました。発達障害への支援は考えていても、愛着障害に関する知識や発達障害との関係については十分に理解されていない状況下での講演は、それぞれの参加者にとって得ることが多かったのではないかと思います。
開催当日は、雪道の中お集まりいただき、また感染症対策にご協力いただきましてありがとうございました。
令和4年7月26日(火)つがる市生涯学習センター「松の館交流ホール」にて、令和4年度西北地区特別支援連携協議会研修会が行われました。折から新型コロナウイルス感染症急拡大となりましたが。防止対策を講じての開催となりました。
研修会は「発達障害のある幼児児童生徒への支援の実際」をテーマとして、幼児期・小学校期・中学校期、それぞれの段階に応じた支援の実際を、現場で直接指導している先生方から講演してもらいました。
幼児期は、児童発達センターやまぶき園 言語聴覚士 成田光順氏(西北地区エリアアドバイザー)が講演しました。幼児期の対応はことばの面からの不安感からの相談が多いこと、ことばの発達や愛着関係、指導場面での対応など、実際の例を交えてお話しされました。ことばの発達の重要性や支援方法の多様さなどを改めて確認できまし
た。
小学校期は、弘前大学教育学部附属学校園学習支援室 中村修氏が講演しました。中村氏は、これまでの支援で関わった子供の様子から、全体的に「不器用な子供」が増えていること、発達性協調運動症への対応、ビジョントレーニングのあり方、原始反射など、実際の映像を交えてお話しされました。子どもの支援に向けて、これらの「発達」の視点を持つことで、支援の幅が広がることを感じました。
中学校期は、弘前大学教育学部附属学校園学習支援室 白石公揮氏が講演しました。白石氏は、中学期の課題の特徴や2つの認知処理特性に応じた指導のあり方、それらをふまえた実際の指導事例をお話しされました。中学校期では特に学習面での課題解決が求められることや、そのために校内でどのように連携をすればよいのかを具体的に考えることができました。
今回の研修会には、森田養護学校教職員の他、西北地区の小・中・高校、各市町村教育委員会、保健師、福祉関係者など、子どもの発達支援、教育。療育に関わる方々が多数参加しました。発達段階に応じた講演は、それぞれの参加者にとって得ることが多かったのではないかと思います。開催当日は、猛暑の中お集まりいただき、また感染症対策にご協力いただきましてありがとうございました。
令和4年度 西北地区特別支援連携協議会 研修会の御案内
本連携協議会では、県の重点事業「令和4年度地域における特別支援教育相談体制強化事業」の一環として、「発達障害のある幼児児童生徒への支援の実際」について、標記研修会を開催します。関係する皆様の御参加をお待ちしております。
1 日 時 令和4年7月26日(火)
13:20~16:30
2 場 所 つがる市生涯学習交流センター「松の館 交流ホール」
つがる市木造若緑52 (℡ 0173-49-1200)
3 対 象 西北地区の小・中・高等学校職員、西北地区の
幼・保園関係者、西北地区特別支援連携協議会委
員、西北地区の福祉サービス事業者
4 日程及び内容
時 間 | 内 容 |
12:45~ | 受付 |
13:20~ | 開会行事 (1)あいさつ (2)事務連絡 |
13:30~15:50(40分×3) ※講義の間に休憩時間 | 研修会 「発達障害のある幼児児童生徒への支援の実際」 ・幼児期 やまぶき福祉会 成田 光順 氏 ・小学校 弘前大学教育学部附属学校園 ・中学校 弘前大学教育学部附属学校園 |
16:00~16:25 | 質疑応答 |
16:25~16:30 | 閉会 (1)あいさつ (2)事務連絡 (3)アンケート記入 |
5 参加申し込み
別紙「西北地区特別支援連携協議会研修会参加申込書」に必要事項を記入の上、メールまたは上記申込用紙にてお申し込みください。
※締め切り 7月19日(火)
○施設や小中学校の通級指導教室で、実際に発達障害のあるお子さんを指導してきた3人の先生方が講義します。
○「文字を書くことに苦手さがある」「よく友達とトラブルになる」などなど、日頃関わっているお子さんが示す困り感に、どのような指導・支援をしていけばよいか、きっとヒントを持ち帰ることができる研修内容となっております。
○講義の後には、付箋紙に書かれた質問に3人の先生が答える質疑応答の時間も設定しております。
◎ぜひ本研修会にご参加ください!!!
令和4年1月12日(水)つがる市生涯学習センター「松の館交流ホール」にて新型コロナウイルス感染防止対策を講じて第2回運営協議会並びに研修会が行われました。
参集しての開催は約2年ぶりとなる運営協議会では、令和3年度事業報告、巡回相談員制度の活用実績、令和4年度活動計画(案)について説明がありました。事業報告では、書面開催となった第1回運営協議会で行ったアンケート結果についても説明があり、同じ職分での情報交換や同じような課題について協議したいという意見から、昨年12月に各市町教育委員会の委員が参集し、西北地区の就学支援委員会について情報交換・協議をする部会を設定し、実施したことも報告されました。
研修会では、「本人・家族が望むサポート~家族の視点から地域に望むこと~」と題して、弘前医療福祉大学教授 小玉有子氏、ARTIST GOMA氏を講師に招いて講話をしていただきました。前半は、GOMA氏とその母親である小玉先生から、当事者と母親の立場で、幼児期から現在に至るまでの経験や思いについてお話ししていただきました。後半は、研修会参加者からの質問に対して講師のお二人からお答えいただきました。GOMA氏へ絵についての質問が多くあり、「これまで失敗した作品はあるか」との質問に対して「失敗はしない。これまで失敗は一度もない。失敗と決めるのは自分である。」というお答えがとても印象的でした。
開催当日は、悪天候の中お集まりいただき、また感染症対策にご協力いただきましてありがとうございました。