令和4年度西北地区特別支援連携協議会研修会開催

令和4年7月26日(火)つがる市生涯学習センター「松の館交流ホール」にて、令和4年度西北地区特別支援連携協議会研修会が行われました。折から新型コロナウイルス感染症急拡大となりましたが。防止対策を講じての開催となりました。

 研修会は「発達障害のある幼児児童生徒への支援の実際」をテーマとして、幼児期・小学校期・中学校期、それぞれの段階に応じた支援の実際を、現場で直接指導している先生方から講演してもらいました。

幼児期は、児童発達センターやまぶき園 言語聴覚士 成田光順氏(西北地区エリアアドバイザー)が講演しました。幼児期の対応はことばの面からの不安感からの相談が多いこと、ことばの発達や愛着関係、指導場面での対応など、実際の例を交えてお話しされました。ことばの発達の重要性や支援方法の多様さなどを改めて確認できまし
た。

 小学校期は、弘前大学教育学部附属学校園学習支援室 中村修氏が講演しました。中村氏は、これまでの支援で関わった子供の様子から、全体的に「不器用な子供」が増えていること、発達性協調運動症への対応、ビジョントレーニングのあり方、原始反射など、実際の映像を交えてお話しされました。子どもの支援に向けて、これらの「発達」の視点を持つことで、支援の幅が広がることを感じました。

中学校期は、弘前大学教育学部附属学校園学習支援室 白石公揮氏が講演しました。白石氏は、中学期の課題の特徴や2つの認知処理特性に応じた指導のあり方、それらをふまえた実際の指導事例をお話しされました。中学校期では特に学習面での課題解決が求められることや、そのために校内でどのように連携をすればよいのかを具体的に考えることができました。

今回の研修会には、森田養護学校教職員の他、西北地区の小・中・高校、各市町村教育委員会、保健師、福祉関係者など、子どもの発達支援、教育。療育に関わる方々が多数参加しました。発達段階に応じた講演は、それぞれの参加者にとって得ることが多かったのではないかと思います。開催当日は、猛暑の中お集まりいただき、また感染症対策にご協力いただきましてありがとうございました。